
●欠点を指摘されたから好きになる“逆”の心理
人はたとえ自分が悪いとわかっていても、注意されたり批判されたりすると、その相手のことを快く思わないのが普通です。たとえ、それが自分のためを思ってアドバイスしてくれたことでも、不快に思うものなのです。
ところが、欠点を指摘されて相手への尊敬を深めたり、「なぐられて痛かっだけれど、あの人の本心を理解できた」といって好意を抱くケースが一つだけあります。
それは、相手の人に対して個人的な信用をもっている場合です。このことを心理学では、「イデオシンクラシー・クレジット(その人の個人特有の信用)」というのです。
この信用は、それまでの人間関係によって蓄えられ、培われるもので、預金にたとえられます。長いつき合いのなかで、相手の人に「信用」というお金をたくさん貯金していれば、そこで多少批判してその預金を引き出しても、まだ預金のあるうちは大丈夫なのです。預金額が大きければ大きいほど、相手の欠点を口にしても、信頼関係は保たれるというわけです。
それがはじめて会った人の場合、預金がないために、批判されるといきなり預金残高がマイナスとなり、二人の関係は険悪になってしまうでしょう。
あなたが人を批判したり、注意しようと思った場合、あなたが相手の人にイデオシンクラシー・クレジットをもっているか考えてからにして下さい。もしそれがなければ、正しい理由で注意したとしても、相手はあなたを嫌いになるだけで、反省などしないものです。
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